中米ホンデュラスのチョルテカ市に位置する、ファイフス社のメロン農園では６千５００人の季節労働者が働いており、そのほとんどが女性です。過去１０年の間、児童労働や危険な労働環境、低賃金、性暴力やハラスメント、差別などと闘っています。
労働者は、会社が基本的な労働者の権利を尊重するだけでなく、労働安全衛生を改善し、雇用の保障や女性労働者の安全性の確保、賃金の引き上げなどを要求しています。
農園において公正な労働条件を確保するために、労働者はEl Sindicato de Trabajadores de la Agroindustria y Similares（以後STAS）（中央アメリカ農業労働組合）の組合支部を結成。不安定労働を一転して、権利が保障される雇用を築き上げてきました。ファイフス農園や梱包工場では、６千５００人以上のホンデュラス人労働者（そのうち大多数が女性）が季節労働に従事しています。ファイフス社はハイライン・マッシュルームズ社など、日本の住友商事が所有する生鮮食品会社の一つです。ファイフスの労働者は、会社が米国で販売する何百万個というメロンを栽培しています。彼女らは、まさにファイフス社が繁栄するための種であり、働く者の尊厳とその労働が受けるべき価値のために粘り強く闘っているのです。
闘いの経緯
農業労働者たちは２００６年以降、大手青果事業を営むファイフス社に対して、国際的な労働基準を順守するよう要求しています。
２０２４年
STAS労組、ファイフス社メロン農園で労働搾取が続いている実態を告発
9月、STAS労組とその支援団体は、ファイフスのメロン農園における労働条件について�...
２０２３年
１千人以上の労働者が公正な労働条件を要求
１１月には、５人の女性労働者が、前期終了時のボーナスが不払いであるとして会社�...２０２２年
ファイフス社、中米ホンジュラスでの人権・労働者の権利協定を破棄
STAS労組との何年にもわたる交渉の末、ファイフスは、６千５００人ものホンジュラス...
２０２１年
農園での劣悪な労働条件がメロン労働者を米国移住へと駆り立てる
メロン農園で働く多くの労働者は、より良い仕事を求めてアメリカへ移住せざるを得�...２０１９年
STAS労組、ホンジュラスでの人権および労働者の権利協定について交渉するというファイフスの合意を勝ち取る
STAS労組はファイフスから、労働者の権利を保護し、現場での労働条件を改善するため...
２０１９年
コストコ、ホールフーズがファイフス社との事業提携を解消
コストコホールセールは、ファイフスが国際的な労働者の権利を順守するようになる�...
２０１８年
業界認証機関、ファイフス社が倫理を欠くと判定
エシカル・ソーシング認証機関であるフェアトレードUSAは、労働者やSTAS労組、および...２０１８年
ファイフス社、経営主導の ”イエロー・ユニオン” を結成
会社は2つの労使協調型ユニオンを結成。その執行委員会は会社経営陣と管理職員で構...
２０１７年
攻撃に果敢に立ち向かう組合リーダーたち
覆面をした男たちの一団が、STAS労組書記長とその兄弟をナタで脅迫、攻撃し、組合脱...２０１６年
メロン労働者、歴史的に意義のある組合を結成 ファイフス社が反撃
性差別、児童労働、賃金未払い、有毒農薬への曝露に対処するため、ホンジュラスの�...
２０１２年
組合がCAFTA（中米自由貿易協定）に基づく異議申し立てを申請
COSIBAHは、中米自由貿易協定に基づき、 AFL-CIOとホンデュラスの２６労組とともに、異�...２０１２年
労働者が安全な交通手段とトイレ、日陰を勝ち取る
多くの労働者が、幌のないトラックの背に乗ってメロン農園まで輸送されていること�...２００９年
クーデターにより、労働環境や組合リーダーの安全性が危ぶまれる
クーデターによって、労働省の調査が中断された。労働組合や労働者の権利団体、人�...
２００６〜２００９年
声を上げる労働者 正義の種を植えるキャンペーンを展開
ファイフスのメロン農園で働く労働者が、COSIBAH（ホンデュラス・バナナ農業組合連合...
労働者は、独立した労働組合を結成する権利と
ディーセント・ワーク（人間らしい労働）のために
闘いを続けている。
マリア・ファウスティナ・ゴメスは、孫がいる４８歳のシングルマザーで、１１シーズンにわたりメロン農園で働いている。
「チャウィーテスの女性労働者たちとともに、私は２０１６年、メロン農園での労働条件を改善するためにSTAS労組の下で組織化を始めました。以前はトイレもなく、交通手段もありませんでした。その後、この2点は勝ち取りましたが、雇用の保障と賃金の増額を求めて今も闘っています。ファイフス社が、私たちの組合を承認し、労働者の基本的権利を守るという合意協定を結ぶよう望んでいます」
マリア・ベティ・ゴメスは４人の子どもを抱える５４歳の母で、２７シーズンにわたりファイフス社の農園で働いている。
「私はこの農園で３０年近く働いています。夫も以前は同じところで働いていたのですが、今は糖尿病と高血圧で、以前のように畑での重労働ができなくなってしまったので、会社は彼を採用しなくなりました。冬の間、私たちはほとんど食べることができません。私は自宅からトルティーヤを売って、再雇用される時期を待ちながらオフシーズンをしのいでいます。私がSTAS労組の加入したのは、より良い労働条件と、家族が一年中、ちゃんと食べていけるだけの賃金を勝ち取るためです」
マリス・ヤミレス・エラソ・バレラは、４３歳のシングルマザーで、１４シーズンにわたりメロン農園で働いている。
「私が２０１７年にこの闘いに加わり、組織化を始めたのは、他の多くの女性労働者が求めているのと同じことです。ファイフス社には、私の労働者としての権利を尊重し、畑仕事に従事する私たちの労働条件を改善してほしいからです」
アナ・デリア・エラゾは、４９歳のシングルマザーで、２８シーズンにわたりファイフス社の農園で働いている。
「４年前、私はメロン農園の労働条件改善を求めてSTAS労組に加入しました。私はシングルマザーで、学校に通う８歳の娘がいます。家族を養うのに一週間約３千レンピラ（１２２ドル）かかりますが、十分な収入を得ることができない日もあります。そのため私たちは、会社に対して、雇用の安定性と、労働組合の存在、そして私たちの基本的権利を認める協定に合意するよう求めています」
メディア報道
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04/09/2023
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29/03/2023
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23/03/2023
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09/06/2022
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12/05/2020
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13/02/2019
Unions Accuse Fyffes Of Sacking Trade Union Members In Hondurasesmmagazine.com
21/02/2017
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14/02/2017
Our Fruit, Their Labor and Global Reality
01/06/2002
